FAQよくある質問

FAQ保護者・教員のみなさまへ

英語を学ぶなら、日本の大学の英文科、英語学科ではだめ?

「英語で学ぶ」「使うための英語」の習得をめざすのであれば、再考を。

文学の研究をしたいのであれば

英語が好き、英語を駆使して国際舞台で活躍したい、という方の進路選びは、どのように考えるのがいいのでしょうか。外国語学部の英語学科や文学部の英米文学部が、真っ先に思い浮かぶかも知れません。また、日本には、これだけ多くの英文科があるのだから、そこで学べばいいのではないか、と。

英米文学科は多くは、文学や作家について、深く掘り下げるところ。英語学科は一般に英語を言語学として学ぶところです。つまり、「言葉を学ぶ」のが、これらの学科です。

コミュニケーション能力プラスα

これに対して、英語を使って何らかの専門知識を身につけたいという人の場合はどうでしょう。例えば、日本ではできない仕事に就きたい、国際機関で働きたい、グローバルなビジネスをしたい、といったときに必要になるのは、1つには英語でのコミュニケーション能力、2つ目は特定分野での専門知識、3つ目は幅広い教養です。

ひとつの進路として、NICで英語でのコミュニケーション能力を身につけ、アメリカの大学で特定分野の専門知識を学びつつ、英語の能力に磨きをかけ、教養を身につけていくという道があります。アメリカの大学には、心理学、経営学、カウンセリング、コンピューターサイエンス、環境学、ジャーナリズム、ホテル経営学、演劇、映画など、実践的に専門知識を学ぶことのできるコースが数多く用意されています。

2年ないし4年間、「英語で」これらの専門分野を学びます。社会に出れば、スペシャリストの卵として、大きく可能性を広げていくことができます。

日本語を話せても、法律用語がわかるかといえばそうとは限りません。日本語を知っていても、ビジネスの交渉が上手とはいえません。それと同様で、現実に英語を使えるというのは、コミュニケーションがしっかりとできて、かつ専門知識を身につけているということなのです。

欧米の大学の日本人学生比率は?

ところで、せっかくアメリカの大学に行っても、もし、まわりが日本人だらけというのだったら、英語の訓練の妨げとなりかねません。

例えば、1~2万人の学生が1つのキャンパスで学んでおり、その中での日本人比率は0.1~0.2パーセント以下です。同じ科目の授業は10クラス以上あるので、日本人ばかりになることはありません。日本人が多いというのは、実は語学学校であって、NICの学生は日本ですでに英語研修を終えて渡米しますので、本当の意味で少数派として学んでいます。

一方イギリスの大学においても、語学留学や交換留学生として学んでいる日本人はいますが、正規の学生として学んでいる日本人学生はまだまだ少ないのが現状です。イギリスの大学で学ぶNIC生のほとんどが、『学部で日本人は私だけ。』と語っているのがその現実を証明しています。

将来の目標がはっきりしていない場合、留学は時期尚早ではない?

学生たちが目標を持って学ぶという環境は、大きな刺激となります。

体験プラス責任、イコール成果

勉強でもスポーツでも仕事でも、何事に対しても言えることですが、目標を持たなければ、意欲もわかず、集中力も出ない。となれば、なかなか前進も見込めないものです。目標を持つこと、目的意識的に学ぶことは、とても大切です。

アメリカの教育界ではE+R=Oという方程式がよく取り上げられます。EはExperience(体験)、RはResponsibility(責任)、OはOutcome(成果)です。留学という「体験」をし、単位を取得するという「責任」を果たすことによって「成果」を得るのです。

つまり、留学をしても、ただアメリカにいるというだけではだめで、しっかりと学んではじめて成果になるということです。単位を取るには、出された課題の本を読み、レポートをまとめなければなりません。しかも締め切り厳守です。これをやり遂げるには、目標を持っていないと、なかなか難しいでしょう。

学びたいことを真剣に考えよう

とはいえ、自分の夢、自分がやりたいことがはっきりとしている人もいますが、現実には多くの若者は何をやりたいのか、何に向いているのか、わからずにいます。そこで、それを見つけ出す作業が必要となってきます。

高校時代にそうしたことができていなくても、NICで仲間に刺激を受け、見つけ出すというケースは決して少なくありません。

大学に目的もなく行くというのは、日本人特有のことです。真剣に、自分が何をしたいのかを考え抜いてください。一つに絞る必要はありません。いくつかの可能性を残しておいていいのです。また、職業のことまで考えなくてもいいでしょう。なぜなら、18歳では、世の中にどんな仕事があるのか、よくわからないでしょうから。とはいえ、目標や目的を考えるには、世の中に目を向けることから始めなければなりません。いろいろなことに関心を持ち、自分をリトマス試験紙にして、調べてみるのも一つの方法です。

保護者のみなさまも、ぜひ力を貸してあげてください。対話をする中から自分が見えてきます。

仲間から刺激を受けることも

アメリカやイギリスの大学の教室には、意欲をもった学生が、世界中から集まって来ます。日本の大学では、教室は、後ろから席が埋まり、授業中はただ座っているというだけの学生がほとんどです。ところが、アメリカの授業では、教壇に近い側から座り、われ先に発言をします。語学の授業でも、間違いを恥ずかしがるのは日本人だけで、文法の間違いをものともせずに意見を述べます。そのことが、日本の学生に大いに影響を与えています。自分も積極的に学ぼう、目標をつかもうという気持ちが沸き起こってきます。

NICも、意欲的な仲間であふれ、お互いに刺激を与え合っています。最初は「何となく」だった若者も、まなざしが変わってくるという例は、過去に数え切れないほどにあります。

ですから、その場に身を投ずることで、道を開くという方法も一考の価値はあるのではないでしょうか。

将来の目標がはっきりしていない場合、留学は時期尚早ではない?

英語を学ぶなら、すぐに現地に行って、直接学んだほうが上達は早いのでは?

日常会話ではなく、大学の授業

生きた英語を学ぶのであれば、手っ取り早く現地で学ぶべきではないか、日本で渡航前の1年間を過ごすことは、ムダではないだろうか、と考える方がいらっしゃいます。

しかし、留学は、大学の授業を理解することが必要なのであって、日常会話ができるようになることが目的ではありません。大学の授業を理解し、単位を取るには、それなりの準備が欠かせません。

直接留学の場合、最初に現地の語学研修センターで学ぶことになります。学生のその後を追跡してみると、卒業者は極端に少ないという事実に突き当たります。現地での英語研修中に諦めてしまい、学部には入学していないというのが実情です。

なぜ、そのようなことになってしまうのでしょうか。

現地の語学研修センターとは、そもそも日常会話や基礎英語の研修が中心で、短期語学留学生や海外からの移住者などが多く、大学進学希望者のためのカリキュラムが組まれているわけではないからです。そのため、学部入学以前にドロップアウトするケースが出るのです。

TOEFL対策は必要?

大学の授業に必要なのは、総合的な英語力ですが、大学進学をめざす学生はTOEFLの得点を上げる試験対策にばかり力を入れてしまいがちです。

TOEFLは、アメリカの大学に入るための語学力判定テストではありますが、あくまでも筆記試験でしかありません。TOEFL対策は不必要というわけではありませんが、それだけにすべてのエネルギーを傾けていては、せっかく学部に入っても、壁にぶつかってしまいます。TOEFLの得点をクリアしていたとしても、各大学が実施する英語の試験を受けなければならず、そこで一定の基準に達しないと、英語研修を履修しなければならないのです。必要なのは、ペーパーテストを超えた総合的な英語力なのです。

さらに、直接留学をした場合、日常での生活面でも、文化的な違いなどに対応する準備が行われていないので、ドロップアウトにつながりやすいともいえます。何か問題が起きたとき、自分の力で解決しなければなりませんが、誰かに相談するにも言葉ができないのでは、立ち行かなくなってしまいます。

人前で話す訓練も大切

NICでは、1年間、アメリカやイギリスの大学で成功するための英語研修課程と教養課程を設けています。また、欧米の大学は、発表と討論を重視します。日本の高校生は、この訓練をまったくと言っていいほど受けていません。質問や意見を求められる機会が圧倒的に少ないからです。NICでの転換教育を経て、学生たちは、見違えるように積極的に変わります。直接留学では、この部分がすっぽり抜けてしまいます。留学先でのスタートが大きく変わる理由がここにもあります。

こうしたステップを踏むことによって、NICの学生たちは、アメリカでの成績が高く、渡米後2~3年で4年制大学を卒業してしまう学生もいるのです。日本での1年間の転換教育は、遠回りでなく、むしろ近道といえるでしょう。

将来の目標がはっきりしていない場合、留学は時期尚早ではない?

留学生はアルバイトすることができますか?

留学生がアルバイトするということについての条件は、国によって異なっています。

アメリカの場合は、基本的にキャンパス内のカフェテリア、図書館、事務所、教授のアシスタントなどの仕事をすることが認められています。ほとんど大学では、学内にカフェや食堂、スーパーマーケット、ブックストアなどがあるので、アルバイトの場所に困ることはありません。

また夏期休暇などの場合は、サマーキャンプのカウンセラー、ツアーガイド、公園管理、レストランなど、学内外で働くことができます。特別に許可を得れば、学外でもできますが、その場合にも、週に20時間以内との規定があります。

イギリスやオーストラリアの場合、特別な許可を必要とせずに学外でアルバイトをすることができます。労働時間の上限はアメリカと同様に、週に20時間以内とされています。

時給は日本円で千円程度ですので、週10時間のアルバイトでも月額4万円程度になります。