#7石原 満理奈さん
ネバダ州立トラッキーメドウズカレッジ
(2017年5月卒業)
Truckee Meadows Community College
Associate of Arts in Liberal Arts
NIC International High School(高校部)出身
NIC東京校 第26期生
Marinaさんの原動力は?
周りの仲間の優しさ
私はあまり人から優しくされることに慣れていませんでした。
NIC に入学してから、仲間のさりげない優しさに励まされたりすることが多くなり、
”優しい人ってかっこいいな!” と思うようになりました。
2015年にNIC高校部を卒業して、Truckee Meadows Community College(TMCC)に入学してちょうど2年が経つところです。NIC高校部時代は、大学の勉強についていけるか本当に不安でしたが、今はGPA3.98(4段階)を取ることができています。TMCCに在籍していますが、ネバダ州立大学リノ校(University of Nevada, Reno :UNR) のキャンパスも自由に使えるので毎日UNRの図書館に籠って勉強しています。UNRで勉強している現地の学生の方と友達になったり、色んな分野を勉強する世界中の学生と友達になれるのでとても嬉しいです。
NIC高校部に転入したきっかけは、普通に日本の高校に通っていた、1年生の時でした。暗記重視で良い大学に入ることだけが目的の日本の勉強スタイルや、グループ意識が強い日本の学校環境に疲れて、鬱状態になってしまったんです。
家では父がとても厳しく、父を見返すためにも一生懸命勉強していました。一方で学校では、良い成績をとって学年で一番になった時も、”まりなは何でも出来て、私達とは別の世界に住んでる人なんだ”と周りの友達が私から距離を置くようになりました。私は、父との確執もあり本当は辛くて孤独で悩みだらけだったのに、周りには、私が幸せで悩みも無いように見えるのかと落ち込んでしまい、だんだん学校にも通えなくなってしまいました。
そんな時、”ティーチャー”との出会いが私の人生を変えてくれました。幼ななじみのママに、個人的に英語を教えてもらうことになり、英語の楽しさにどんどん気づいていきました。また、”ティーチャー”のイギリス留学の体験や、生い立ちなどを聞くうちに、”ティーチャーみたいな自立した生き生きしてる人になりたい!”と思うようになりました。そんな時、ティーチャーからNICについて教えてもらったんです。NICの説明会にいった時、”ここに入って自分を変えたい!とりあえず何でも良いからここに入らなきゃ!”と、NIC入学を決意しました。
そいった鬱状態で不登校だったと言うこともあり、一番下のクラスからから始まったのですが、それでも全く英語もできないでいました。”アウトライン”が何かも知らず、タイピングも出来ず、全てが分からないダメダメ状態で困り果てていました。そんな私を見ててくれたのか、一番上のクラスの子が土日もつきっきりで教えてくれました。
高校時代の嫌な記憶もあり、人と話すこともとても嫌で怖かったんですが、NIC生は高校部で年下の私に、とても優しくしてくれました。年上のNIC大学部の学生たちと一緒に勉強したり、話したりしているうちに”こんな考え方があるんだ”と視野を広げてくれました。NIC生の優しさに触れることで、自分ももっと人に優しくしようと思うようになりました。
NICの仲間のおかげで、最初の学期でオールAを取得することができました。NICの仲間には本当に感謝しています。また、プレゼンテーションが大の苦手でした。何回やっても慣れないので、ひたすら練習を繰り返して覚え込むまでリハーサルしました。最終的にグループプレゼンで満点を取りました。練習中は、足が震えてアンディー先生に相談しに行った時に泣いてしまったこともありました。その時、彼が”英語が完璧じゃないからここにいるんでしょ?うまくいかなくても大丈夫だよ。”と言ってくれました。自分が苦手なことも、頑張れば誰かが見ててくれるんですよね。NIC時代は、朝5時頃に家を出て6時台には学校で勉強をして夜中の12時に帰宅して4時まで寝るという日々の流れでした。”NICに通っていた”というより、”NICに住んでいた”という方が正しいと思います。ちなみに今はUNRの図書館に住んでいます(笑)
父との関係が悪く、NICに入るまでは父へのリベンジのために勉強も生活も頑張ってきました。しかし、留学を経て考え方が変わってきました。自分のことは変えられても、人は変えられません。父との関係のせいで自分は不幸だと言いたくありません。自分ができる限りのことを頑張って自分の人生を変えようと言う思考に変わりました。これからも自分が置かれた状況の中で頑張っていこうと思います。
私の原動力は、やはり、周りの仲間の優しさです。冷たい家庭環境で育ったこともあり、あまり人から優しくされることに慣れていませんでした。NICに入学してから、仲間のさりげない優しさに励まされたりすることが多くなり、”優しい人ってかっこいいな!”と思うようになりました。優しさというものは当たり前のものではありませんが、私もいつか自分の優しさで人に貢献できたらと思います。
最近、ティーチャーが羽田空港の近くにSEEDS COMMUNITY ROOMという学校を開校しました。将来は、是非その学校で英語の先生としてお手伝い出来たらと思います。昨年の夏に日本にいる友達に、”How is it going?”と聞いた時に友達が何を言っているか分からないと答えたんです。同年代の日本学生の英語力に危機感を持ちましたし、きっかけが無いから英語の勉強もしないことに気づきました。英語を話せるだけで、私がそうであるように、色々な国の人とも話せ、自分の視野が広がります。少しでも日本人に英語を教えることで、正規留学や海外に目を向けてくれる人が増えたらなと思います。
最後に…人生どんな辛いことがあっても、とりあえず生きて今自分に何が出来るかを考えながら毎日を過ごしていれば素敵な人や出来事に必ず遭遇できます。私が今まで出会った人達に恩返しが出来るように、残りの留学生活も全力で楽しんでいきたいと思います。