カリフォルニアにあるオレンジコースト大学で観光学を学び、今年の5月に卒業しました。
センター試験を直前に控えた12月、志望校合格のために1年間必死に勉強していたにもかかわらず、一度きりの人生ほんとにやりたいことは何だろうと自問する日々が続きました。進学校だったので日本の大学進学が当たり前でした。そんな中、もともと海外の文化や英語が好きだったので、自分がやりたい事はこれだ!と海外留学を即決したのを覚えています。高校の先生方や友達には驚かれたり反対もされましたが、後悔しないためにも自分の直感を信じて人とは違う道に進むことにしました。
(ホームランドセキュリティのクラスでUSコーストガードのプレゼンテーションをした時のチームメンバー)
ひとり上京してNIC生活が始まりました。すべて英語で行われる授業、とてつもない課題の量、慣れない一人暮らし…とてつもなくハードでした。何度電子辞書の電池を変えたか分からないくらい毎日毎日英単語を調べまくりました。15分のビデオを理解するのに3時間かかっていた日々が今ではとても懐かしいです。NICで習ったエッセイの書き方や、リサーチの仕方、そしてプレゼンテーションの経験はアメリカに来てからとても役に立ちました。
(奨学金の式典にて)
カリフォルニアでの学生生活が始まる時、自分の中で決めたことがありました。無遅刻無欠席、全課題提出、奨学金、オールAで卒業。高い授業料を払って私を送り出してくれた家族のためにも、本気で勉強と向き合い学生として自分ができることは精一杯やりたかったのですべて叶えることができてホッとすると同時に、努力すれば結果はついてくるんだという自信につながりました。
勉強の他にも英語力向上や異文化交流のために複数のクラブに参加し、積極的にボランティアをしたり他の留学生と交流する機会を作りました。また、英語での接客の実践練習をするためにカフェテリアで仕事もはじめました。自分の意思で異国の地に来たので、日本にいた時よりも自分のために何ができるかを考え積極的に行動することができました。
(学校対抗のJSA運動会)
今のところ4年制大学に編入する予定はないので、秋からホテルでインターンシップをして経験を積んでいこうと思っています。アメリカでの2年間の学生生活はとても充実していて、英語力はもちろん、人としても成長することができました。高校3年の12月にした人生最大の決断は最高の選択でした。人と違う道に進むのは恐いし勇気がいるけど、“みんなと同じ”ではなく“自分らしく”生きることが大切なんだと気づけたことがなによりもこの留学の収穫になりました。