この記事をご覧いただいているみなさん、実はこんなことをお感じかもしれません。
- 「医学部進学はとても狭き門。入学できるはずがない。。」
- 「医師になるためには、日本の大学の医学部に必ず入学しなければならない。。」
- 「まず、医学部の学費って、そもそもとっても高いのでは?」
など
特に、日本の大学の医学部は、とても難関で、学費が高額なため、
進学をあきらめる方もたくさん、いらっしゃるかもしれません。
例えば、あなたが医師になるためには、海外の大学の医学部に入学する、という道があることを、ご存知でしょうか?
海外の大学の医学部は、日本の大学の医学部とは違い、「偏差値」がありません。
比較的入学の「難易度が低く」、「学費も安い」大学も、あることで知られています。
また、海外の医師免許を取得後に、「日本の医師免許の取得も可能」であり、
海外だけでなく、日本でも医師として活躍ができます。
日本の医学部の高額な学費や、現段階での学力や偏差値だけで
“お医者さんになりたい”という大きな夢を諦めている方に、
今回は、「海外の大学の医学部」について詳しく、お伝えします。
まずは、この記事を読んでいただくことで「あなたの可能性」や「進路の幅」に違いが生まれます。
それは今の勉強や、今取り組んでいることへのやりがいにもつながりますよね。
少しでも、この記事が、あなたのお役に立てば嬉しく思います。
海外の大学の医学部の魅力とは?
海外の大学の医学部を選ぶ理由は、具体的に何があるのでしょうか?
実際に、いくつか見てみましょう。
具体的な理由を十分考慮した上で、進学する海外の大学を決めていくと、
みなさんの進路がさらに明確になります。
魅力その1.日本より比較的、学費が安い
魅力その2.入学試験の科目数が少ない
魅力その3.進学する大学・国によっては、入学の難易度が低い *卒業の基準は、海外の医学部の方が高く、勉強量が求められます。
魅力その4.医学と外国語(英語)どちらも、学ぶことができる
魅力その5.外国の医師免許を取得でき、将来の道が広がる
学費が比較的安いことはもちろん、「世界中の学生と、医学を学べる」、「英語で医学を学ぶことができる」など、日本の大学医学部では、決して経験できない、貴重な体験をすることが最大の魅力かもしれません。
具体的な、海外の大学の医学部の例
アメリカとイギリスの大学にも医学部はあります。ただ、学費が高く、入学の難易度も高いというのが現状です。
そこで、最近特に注目を集めているのは、アメリカやイギリス以外の国の大学の医学部です。
例えば、ハンガリー、ブルガリアなどの医学部では、師資格試験に合格すれば、EU内で通用する共通免許を取得することができます。
文化レベルがとても高く、物価が安いことが東欧諸国の特徴です。
ブルガリアの国立大学医学部などは、積極的に外国の学生を受け入れており、アメリカ、イギリスはもちろん、ドイツ、イスラエル、北欧、アジアなど、世界中から学生が集まります。
では、具体的に東欧の医学部の大学とは、どんなところがあるのでしょうか?
今回は、ブルガリア、グレナダなどのアメリカとイギリス以外にある質の高い、海外の大学の医学部をご紹介します。
*ブルガリアで、医学部を学べる大学
1. Sofia Medical University ソフィア医科大学
ソフィア医科大学は1917年にソフィア大学の学部の一つとして誕生し、第二次世界大戦後に医学部と歯学部をもつ大学として独立しました。1925年には、世界で初めて医学部生に向けた専門誌“Premedicus”を発行したことでも知られています。
現在、ソフィア医科大学にはおよそ6,200人の学生が在籍し日々研究に励んでいます。EU諸国の医学教育をリードする大学として、その成果は国際的にも認められています。
ソフィア医科大学の医学部
ソフィア医科大学の医学部は6年制で、授業は全て英語で行われます。1、2年は前臨床研究と理論の学習、3,4年は主に臨床研究を学びます。1年間のメディカルインターンシップを行い、国家試験を受験するとコースが修了します。
コースを修了すると、EUでの医師の専門資格または医学博士号(MD)と修士号が授与されます。ブルガリアの生活費の安さと国家予算の良さから、卒業後にブルガリアで働くことを選ぶ学生もいます。また、数千人もの卒業生がブルガリアの医科大学を卒業し、世界中で活躍しています。
2. Plovdiv Medical University(プロヴディフ医科大学)
プロヴディフ医科大学は1945年に設立されました、所属する教授全員が、研究論文が複数の国際的科学誌やジャーナルに掲載された実績を持っています。3,800人以上の現地生や留学生が在籍し、学士、修士、博士課程で学んでいます。
プロヴディブ医科大学は、1959年からブルガリアで高く評価されている医学誌 “Folia Medica” を出版しています。この大学で学ぶ学生は、Minority Scientific Associationによって運営されている「ユース&サイエンス コンペティション」で研究成果を発表することができます。
プロヴディフ医科大学の医学部
医学部は6年制で授業は全て英語で行われます。始めの2年間は前臨床研究と理論の学習を行い、次の3年間は主に臨床研究を学びます。最終年度はインターンシップを行い、その間に国家試験を受験します。
全ての課程を修了し、国家試験に合格するとEUでの医師又は医学博士号と修士号を得ることができます。卒業後にはブルガリアに残って働く学生もいますが、取得した資格、免許は世界中で使用可能です。
ブルガリアの大学の医学部の学費と生活費
学費
学部 | 講義開始時期 | 年間学費 |
医学部 | 10月 | €8,000 (約80万円) |
生活費
学部 | 1か月 | 年間 |
家賃 | €250-310 | €3,000-4,000 |
食費 | €200 | €2,000 |
書籍費 | ‐ | €330 |
光熱費 | €40 | €400 |
水道代 | €8 | €83 |
テレビ/インターネット | €17 | €180 |
交通費 | €17 | €160 |
合計 | €540‐600 (約7万円) | €6,000‐7,000 (約70万円) |
*グレナダで、医学部を学べる大学
1. St. George’s University SM (セント・ジョージ大学医学部)
セントジョージ大学は1976年に設立されました。40年以上にわたり世界で一番多くの医師を輩出しています。世界中から集う優秀な人材の育成を目的とした世界有数の高等教育機関であり、世界140カ国以上からの教員・学生と共に、現代社会におけるグローバルな視野に基づいた教育を行う国際教育機関です。
全ての課程を修了し、国家試験に合格するとUSAでの医師又は医学博士号と修士号を得ることができます。15,000人を超えるのセントジョージ大学医学部の卒業生は、アメリカ全土に加え、イギリス・カナダを含む世界50カ国以上で活躍しています。
海外の大学の医学部卒業から日本の医師免許取得まで
海外の大学の医学部を卒業し、海外の医師免許を取得したあと、
日本の医師免許を取得することも可能です。
日本の大学の医学部を卒業し、日本の医師免許を取得するのと、
海外の大学の医学部を卒業し、日本の医師免許を取得するので、異なる点は、
日本の国家試験を受験する前に、厚生労働省の審査が必要な点です。
では、日本の医師免許を取得するまでの流れの違いを見てみましょう。
日本の大学の医学部に通っている方は、卒業見込みであれば医師国家試験を受験することができます。
海外の大学の医学部に通っている方は、厚生労働省の審査を通過してから国家試験の受験を受けるという流れになります。
海外大学・医学部卒業後の道は広い!
海外の大学の医学部を卒業した後は、日本で医師として働くことはもちろん、
その特徴を生かして、さまざまな道を拓くことが可能になります。
例えば…
- 日本で医師として働く
- 海外の現地で医師として働く
- 日本の大学院に進学する、教授や研究者になる
- 現地や他国の大学院に進学し、教授や研究者になる
- 英語を生かし、国際機関で医師として働く
などです。
この記事を読んで、あなたが医師になるためには、海外の大学の医学部に入学する、という道があるということを知っていただけましたら幸いです。さまざまな進路や、可能性を知ることは、あなたの手にする、成果と成長に違いが生まれます。ぜひ、お役立てください。