木下 夏綺さん (きした なつき)
University of MaltaCertificate in Foundation Studies in Medical and Dental Sciences
NIC東京校 第35期生 / 鹿児島県・私立都築教育学園 鹿児島第一高校
趣味: 水泳、歌うこと
鹿児島県出身の木下さんは、マルタ大学に進学し(2023年9月)、医師を目指します。
英語は学年で最下位
NICに入学する前の私は、中学生の時から英語が大嫌いで、英語はほぼ勉強しておらず学年で最下位でした。英語を話せるようになりたいけれど、何をすればいいんだろうと悩んでいるうちに、高校生活すら終わってしまいました。学校からの課題もほぼ無かったので、勉強するという習慣がありませんでした。授業は、先生方が話して生徒は聞くというのが基本だったので、授業中は今みたいに常に全集中という感じではなく、ほぼ授業は聞いたことがなく、テスト前に焦って好きな教科だけ見直すという生活でした。
世界で活躍する医師になるには、英語が必須!
私は5歳の時からずっと、医師になりたいという夢があります。新型コロナウイルス感染症によるパンデミックをきっかけに、世界で活躍出来る医師を本気で目指すようになりました。
世界で活躍できる医師になるため、世界中の様々な論文を英語で読むことは必要不可欠です。それに加え、私自身勉強をせずに、何気なく日常を送っている生活から、本気で何かに取り組む生活に変えたかったこと。そして、英語を絶対に克服し、これ以上人生を後悔したくないという意思があったので、NICで本気で勉強することを決めました。
個々の意見が授業の中心になる、NICの教育スタイル
NICは朝から夜まで自習ができる環境が整っているので、私は午後授業の時も授業前にNICで自習することが出来ています。分からないことや質問があると、丁寧にわかるまで教授の方が教えてくださいます。授業の中で特に楽しいことは、英語でのディスカッションです。
日本の教育は、基本的に先生が話して生徒が聞くことが中心ですが、NICは生徒が中心に意見を述べる教育のスタイルです。NICの教育スタイルのお陰で、自分の意見を持つだけでなく、それをシェアする大切さを学びました。 さらに、クラスメイトの使う単語は、私自身も知っていることが多いので、相手が何を言っているのか理解しやすく、また自分の意見も相手に理解してもらうことができます。この経験から、英語でコミュニケーションをとる楽しさを学びました。
「このままでは、やばい」!
NIC入学前の私は、「他の人も勉強していないし、このくらいで大丈夫だろう」という考え方で、いつも中途半端な勉強しかしていなかったです。しかしNIC入学後は、クラスのみんなが本気で海外に進学することを目指し、本気で勉強しているので、「このままでは、やばい」と気づき、私も勉強するようになりました。
NICはみんながほんとに優しくて、仲がいいので、分からないことがあるとお互い教えあったり、悩みがあると相談し合ったりできる環境があり、自分自身のモチベーションを常にキープすることができます。高校の時とは違い、順位だけを気にせず、自分の成績だけに集中し、勉強できています。また、自分1人で勉強するだけでなく、色々な人と一緒に勉強することが本当に楽しいです。
世界中の子供たちの命を救うことが、私の夢
私の夢は小児外科医になり、世界中の子供たちの命を救うことです。私は5歳の時おばが亡くなり、私は初めて身近な人を亡くす悲しみを、そしてその家族の悲しみを、目の当たりにしました。それ以来、私は医師になって悲しむ人を減らしたいと考えるようになりました。
高校生の時、異国について調べる機会があり、1部の国では生活環境や貧困などにより診察を受けることすら出来ない子どももいることを知りました。私はそのような子達の力に少しでもなりたいと思い、世界で活躍できる医師を目指すようになりました。将来は英語だけでなく様々な語学を習得し医療に尽力したいです。
なりたい自分にならせてくれるのは、自分自身。
少しでも迷いがあるなら、直感に従い実行した方がいいと、今私は心の底から思います。私も高校生の時、先生方から、快くNIC入学を賛成されたわけではありませんでした。入学した最初の頃は、この選択は間違ったかもと考えることが多かったです。
しかし、今はこの選択をしてほんとに良かったと、胸を張って言えます。NICに入学して、私は、努力することの楽しさ、友達と競うのではなく、支え合う力の素晴らしさを、学ぶことができました。英語だけでなく、人生で生かせることをたくさん学びました。
人生は1度きり。なりたい自分にならせてくれるのは、自分だけなので後悔の無い選択をしてください。